コンクリート構造物の寿命が短くなる原因とは
コンクリート構造物の寿命は、50〜100年ほどといわれています。
しかしさまざまな原因によって、それよりも早く劣化してしまうこともあります。
そこで今回は、コンクリート構造物の寿命が短くなる主な原因をご紹介します。
▼コンクリート構造物の寿命が短くなる原因
■環境によるもの
コンクリートの構造物は、周囲の環境によって寿命が短くなることがあります。
例えば海に近い場所なら、海水や潮風の影響で劣化しやすくなります。
寒冷地の場合、融雪剤や寒さが劣化を早める可能性があるでしょう。
■コンクリートの中性化
コンクリート内部の鉄筋は、コンクリートがアルカリ性を保つことで錆びにくくなっています。
しかし空気中の二酸化炭素とコンクリートの表面が接することで化学反応が起き、アルカリ性を失います。
これが、コンクリートの中性化です。
中性化により鉄筋は錆びやすくなり、内部で膨らむことでコンクリートのひび割れ・爆裂などを招きます。
■施工不良
施工不良により、コンクリートの内部がスカスカの状態となっていることもあります。
この場合、実際の寿命よりも早く劣化します。
現在は品質管理がしっかりと行われているので、そう多いケースではありません。
とはいえゼロではないため、一般的な寿命よりも早く劣化がみられた場合はこの可能性も疑いましょう。
▼まとめ
コンクリート構造物の寿命は、50〜100年ほどといわれています。
しかし、周囲の環境やコンクリートの中性化・施工不良などにより、寿命が早まることがあります。
寿命よりも早くコンクリートの劣化がみられ、これといった要因が思い当たらない場合は施工不良の可能性があります。
そのような場合は補修工事を行う前に、施工コンサルタントを行う当社にご相談ください。
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