コンクリート構造物の診断の流れ
経年劣化などでコンクリートに不具合が生じると、構造物の寿命を縮めたり事故につながったりする恐れがあります。
このような事態を防ぐには、定期的なコンクリート構造物の診断がオススメです。
目に見えないところで進んでいる劣化も、診断によって発見できます。
そこで今回は、コンクリート構造物診断の主な流れをご紹介しましょう。
▼コンクリート構造物の診断の流れ
コンクリート構造物の診断は、依頼する会社や建物の状態などにより異なります。
多くの場合専門の機材を用いない簡易診断で劣化の状態や原因を推測し、その結果に応じて専門的な調査を行います。
■目視調査
構造物の様子を目で見て確認する調査です。
ひび割れの幅を測ったり、構造物全体の変形を確認したりします。
周辺の環境状態のチェックも、目視調査の一つです。
■打音検査
コンクリートを軽く叩き、その音により劣化状況を推測します。
高い音の箇所は問題がありませんが、低い音の箇所は内部の空洞や剥離などが生じている可能性が高いです。
■コア抜き検査
コンクリートに穴を開けて、コンクリートのサンプルを取り出します。
このサンプルを検査することで、劣化原因や劣化の進行具合がわかります。
■非破壊検査
専門的な機材を使い、コンクリートを傷めずに内部の欠陥やひび割れの深さ・コンクリートの強度を推測する方法です。
この検査は、超音波・X線・サーモグラフィ・電磁波などを用いる方法があります。
▼まとめ
コンクリート構造物の診断は、簡易診断を行いその結果を受けて専門的な診断を行うといった流れです。
目視調査・打音検査・コア抜き検査・非破壊検査など、専門的な診断によりコンクリートの劣化の原因もわかります。
これらの診断後に補修工事が必要になった場合は、速やかに対応することで安全な暮らしを守ることができます。
もし施工不良が疑われる場合には、施工コンサルタントへ相談するとよいでしょう。
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